후리가나로 읽는 일본 고전
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ねんじゅうぎょうじおぼえがき
年中行事覚書
柳田 国男
柳田 国男의 年中行事覚書(ねんじゅうぎょうじおぼえがき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 135,005자 · 262화면
しかもこういった経験の増加するのも、世の変り目の一つの現象である故に、後いつとなく退治譚がもてはやされて、人が笑って聴くようになって来る。日本は言わばその堺の線を去ること遠からぬ時代から、一足飛びに現今に移って来ているので、そのために珍しいいろいろの言い伝えを拾うことが出来るのである。
例は幾らでもあるが、最も普通のものとしては春と秋との山の神の日に、山に入ってはならぬのに入った者の制裁がある。これには怪我をした病気になったというものが一方には多いと共に、他の一方には山の神が木を算えておられる処に行き合わせて、算え込まれてしまって木になるという話が伝わり、もちろんこれにはまだ一つも実際の証拠がない。岐阜県の東濃地方などは、山のコの日というのが二月七日と十一月の初寅の日とで、よほどここにいう事八日と近いのだが、ここではその禁を犯すと山の神婆という老女に逢うことがあると伝えている。
その婆は必ずおれを見たことを誰にも言うなと戒め、その戒を破った者は死ぬという話になっているが、そういう経験をした人は恐らくはなく、ただ単に山に入ってはいけないという訓えだけではすまず、どうしていけないかと問う者のあった時に、ちっとでも具体的に印象づけようとする用意であったかと思われる。