일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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あしのうら

怪奇探偵小説名作選7 蘭郁二郎集 魔像

蘭 郁二郎

蘭 郁二郎의 怪奇探偵小説名作選7 蘭郁二郎集 魔像(あしのうら)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 109,233자 · 223화면

아오조라 문고

白藤鷺太郎は、先刻からの花火の音に誘われて、二階の娯楽室から、松の枝越しに望まれる海の背に見入っていた。

ポーン、と乾いた音がすると、ここからもその花火の煙りが眺められるのである。

(今日は、海岸開きだな……)

鷺太郎は早期から充分な療養をした為、もういつ退院してもいい位に恢復していた。だが、折角のこのK――の夏を見棄て周章て、東京に帰るにも及ぶまい、という気持と、それにこのサナトリウムが学友の父の経営になっている、という心安さから、結局、医者つきのアパートにでもいる気になってこの一夏はここの入院生活で過すつもりでいた。

(行ってみようかな)

もう体も大丈夫、と友人の父である院長にいわれた彼は、好きな時間に散歩に出ることが出来た。

彼は、うんと幅の広い経木の帽子をかぶると、浴衣に下駄をつっかけて、サナトリウムの門を抜け、ゆっくり、日蔭の多い生垣の道を海岸の方に歩いて行った。

軈て、生垣がとだえると、ものものしく名の刻まれた一間ばかりの石橋を渡る――そこから右に折れればY海岸が、目の下にさっと展けるのだ。

鷺太郎は、その小高い丘の上に立って、びっくりするほど変貌した海岸の様子に眼を見張っていた。