후리가나로 읽는 일본 고전
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きょうふおう
恐怖王
江戸川 乱歩
江戸川 乱歩의 恐怖王(きょうふおう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 66,038자 · 133화면
どうも変だ。照子さんは悪者の為にひどい目にあって、気が違ってしまったのではあるまいか。鳥井はふとそんなことを考えると、ションボリと淋し相にしている恋人がいじらしくて、涙がこぼれ相になった。
彼は動こうともせぬ照子を抱き起す為に、靴を脱いで縁側を上った。
照子は写真で見た通りの高島田に結って、それが少しくずれて、ほつれ毛が額に垂れていた。気がつくと、着ているのは派手な赤い模様の長襦袢一枚で、その胸がはだかって、真白な肌があらわになっているのが、何とも云えぬ物凄い艶かしさであった。
鳥井青年が、少しためらったあとで、照子の柔い肩に手をかけるのを合図の様に、縁側の蝋燭が消えた。たった一つの光線が失せると、あとは墨を流した様な真の闇であった。
「アアいけない。火を消してしまった。僕マッチ持ってますから、今つけます」
慌ててマッチを探ろうとする手を、生温い女の手がギュッと握った。
「イイエ、いいのよ。蝋燭なんかない方がいいわ。ね、鳥井さん、分らなくって。その蝋燭はあたしが吹き消したのよ」
その声と一緒に、柔いフカフカしたものが、蛇の様に青年の身体にまきついて、身動きも出来なくなってしまった。