후리가나로 읽는 일본 고전
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きょうふおう
恐怖王
江戸川 乱歩
江戸川 乱歩의 恐怖王(きょうふおう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 66,038자 · 133화면
のデモンストレーションをやって置いて、改めて逃げ出そうというのだ。
ゴリラのことだ、力も足も人間の及ぶ所ではない。彼は大江の一瞬の放心を見すまして、矢庭に走り出した。その早いこと、足ばかりでなく、両手も使って、猿の走り方で走るかと思われた程だ。
「畜生、待てッ」
大江はこの怪獣に対して、不思議な憤りを感じないではいられなかった。何を顧慮する余裕もなく、ただ無性に癪に触った。彼も駈けっこでは人に劣らぬ自信がある。いきなりゴリラを追って走り出した。見渡す限り人なき砂浜を、異形のけだものと人間との死にもの狂いの競走だ。
ゴリラは二三丁走ると、とある砂丘をかけ上って、町の方へ曲った。林や原っぱを中にはさんで、ヒッソリとした大邸宅が建ち並んでいる淋しい場所だ。
賊はそれらの建物の高い生垣やコンクリート塀の間を縫って、或は右に或は左に、クルクルと逃げ廻ったが、どう間違ったのか、塀と塀とで出来た袋小路へ駈け込んでしまった。両側とも丈余のコンクリート塀だ。突き当りは高い石垣になって、逃げ込む隙間はない。
「しめた。とうとう捉えたぞ」
大江蘭堂は勇躍して敵に迫った。もう十間だ。