후리가나로 읽는 일본 고전
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ほうろうき(しょしゅつ)
放浪記(初出)
林 芙美子
林 芙美子의 放浪記(初出)(ほうろうき(しょしゅつ))을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 103,349자 · 207화면
匂おわしい手ざわり、こゝの先生の小説を読んでいると、もう一度チェホフを読んでもいゝのになあと思う。京都のお女郎の事なんか、私には縁遠いねばねばした世界だ。
夜。
家政婦のお菊さんが、美味しそうなゴモク寿司をこしらえているのを見て、嬉しくなった。
赤ん坊を風呂に入れて、ひとしずまりすると、もう十一時だ。私は赤ん坊と云うものが大嫌いなんだが、不思議な事に、赤ん坊が私の脊におぶさると、すぐウトウト眠ってしまって、家の人達が珍らしがっていた。
お蔭で本が読めること――。
年を取って子供が出来ると、仕事も手につかない程心配なのかも知れない。反感がおきる程、先生は赤ん坊にハラハラしているのを見ると、女中なんて一生するもんじゃないと思った。
うまごやしにだって可憐な白い花が咲くって事を、先生は知らないのかしら……。
奥さんは野育ちな人だけに、眠った様な女だったが、この家では一番好きだった。
十二月×日
ひまが出る。
行くところなし。
大きな風呂敷包みを持って、汽車道の上に乗った陸橋の上で貰らった紙をひらいてみたら、たった弐円はいっていた。二週間あまりいて、金弐円也、足の先から血があがるような思いだった。