후리가나로 읽는 일본 고전
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どうじ
文豪怪談傑作選 室生犀星集 童子
室生 犀星
室生 犀星의 文豪怪談傑作選 室生犀星集 童子(どうじ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 177,454자 · 357화면
「何をしているのか?――ここはわしの屋敷ではないか。」
多門はそう言ってそばへ近寄ると、女はそのとき独楽のように迅くからだをひと廻りさせたかと思うと、するりと門の中へ這入ってしまいました。多門はしまったと思いました。そのころの掟では妖怪などが屋敷の内にいると思われると武士の恥になっていたのですから、多門はすぐ門の中へ這入りました。――門番は行燈のかげで小柄を砥に当てて磨いていました。そして何事もないような睡い顔をしていました。
「女がたしかにいま門を潜った筈だが、見なかったか。」
「いいえ、そんなものは這入りはいたしません。」
門番はそうこたえ、むしろ主人をふしぎそうな顔をして見返しました。たしかに這入った。おれはそれを見た、そう言って多門は屋敷の中へ這入ったが、しばらくして寝所の縁先きでちらりと影を見た。そこの雨戸が一枚繰られてあって、暗い闇が口を開けていました。
「まて、女!」
多門はそう言って抜打ちに女の肩さきを斬りつけ、返す刀でもう一度はねようとしたが女はばったりと横になると、くるっと縁の下へころがり、そしてその姿は見えなかった。多門は庭の樹の間や、茂みのある草の中まで見てあるいたが、何のあやしいものの姿もなかったのでした。