후리가나로 읽는 일본 고전
ja-reading.com
후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.
しんしょたいこうき
新書太閤記
吉川 英治
吉川 英治의 新書太閤記(しんしょたいこうき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 187,841자 · 376화면
……だが、そういえば三平、おぬしの顔にも死相がただよっておるぞ。まさか、死にたくて俺を追いかけて来たわけでもあるまいが」
「主命によって、首をもらいに来た。申しうけるからそう思え」
「たれの首を」
「その首をだ!」
三平が太刀を引き抜くと、渡辺天蔵もぱッと杖を向けて身構えた。杖の先と刀の先とは、かなりな距離をおいてである。だが、凝然と長い睨め合いがつづくうちに、どっちの呼吸もあらくなって、さながら死に瀕してゆくような蒼白が二人の面にみなぎって来た。
すると、なに思ったか、三平は刀を引いて、
「天蔵。杖をひけ」
と、いった。
「怯んだか」
「いや、怯みはせぬが、お互いに同じ職分ではないか。役目の上で死ぬのはよいが、斬り合って相討ちしてもつまらん。……どうだ、その着ている法衣を脱ぎ捨ててゆかぬか。さすればそれを持ち帰って、討取ったと披露しておくが」
乱波の者――と、呼ばれている、いわゆる戦国の密偵仲間は、ほかの武士にはない特殊な信念を持っていた。それは職分の相違から自然に持たれてきた生命観のちがいであった。
――君の馬前で死ぬ。また、主君のためにはいのちを鴻毛より軽んじる。