후리가나로 읽는 일본 고전
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しんしょたいこうき
新書太閤記
吉川 英治
吉川 英治의 新書太閤記(しんしょたいこうき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 187,841자 · 376화면
ゆう殿を召し連れ、ただ今久作、岐阜表より立ち帰りました。君前へは、兄上よりよしなに!」
と、呶鳴り捨てたまま、妹の於ゆうを置き放して、立ち去ってしまった。
半兵衛は、幕の内から立ち出でて、さすがに、オオと、懐かしげな眼をした。於ゆうも、病弱な兄のつつがない姿を見て、
「……お兄さま」
と、寄り添った。
「何のお召しでございましょうか、久作兄様にお訊ねしても、おら知らんと、顔を振るばかり……なにも分らずに参りましたが」
「驚いたも無理はない。ちと其女に重い役目がいいつけられる御様子だ。――と、申しても、この兄も共に致すこと、そう案じるに及ばん」
と、慰めてから、
「何はともあれ、御挨拶に出たがよかろう。――殿のお座所は、すぐ後ろの幕――」
と、振り向いた。
藤吉郎のことを云い出されると、彼女は、にわかに顔を紅らめた。――半兵衛は、主君としていっているのに――妹のそうした羞恥いを見ると、場所がらのせいか、何か淫りがましい気がして、もう優しいことばをかける気もしなくなった。
「ゆう殿、唯今、申し上げて参る程に、これにてお待ちなされ」
わざと、他人行儀にいって、藤吉郎のいる巨きな松と松とに張り繞らした陣幕のうちへはいって行ったが、間もなく、戻って来て、