후리가나로 읽는 일본 고전
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しんしょたいこうき
新書太閤記
吉川 英治
吉川 英治의 新書太閤記(しんしょたいこうき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 187,841자 · 376화면
意識がふるえるのでなく、五体がひとりでに、がたがたと、常時の生態から戦闘生態へ変ろうとするのである。
それは、一瞬の迅さで行われるので、肌は鳥肌になり、皮膚のいろは鶏のとさかのように紫ばむ。
髪の毛から爪の先まで――睫毛の一本一本にいたるまで、その生態を怒らせて、敵へかかろうとしないものはない。
一兵の生態を、戦っている一国として見るなら、鍬をもつ民も機を織る民も、一本の髪の毛なり一指の爪にひとしい役は各※(二の字点、1-2-22)持つ。主体が亡べば当然自分もないからである。にもかかわらず国土の興亡をよそに、この生態をとらない惰民がいるとすれば、それは人体にたかっていても睫毛の一本にも値しない垢のごときものだといえよう。
限りがない、余事は措いて、とにかく敵と顔を見合ったせつなは、恐いものだと平常語でいっておく。昼ながら天地は晦冥となり、耳に聞えるのは何か、眼に見えるのは何か、一瞬は分らなくさえなって、前にも出ず、後にも退かず、ただ槍先ばかりそろえて、わあわあ揉みあっているこの線を――実にこの一歩の線を――他人より先に出た勇気の者に、
一番槍
の誉れはあとで称えられるのであった。