일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.

しんしょたいこうき

新書太閤記

吉川 英治

吉川 英治의 新書太閤記(しんしょたいこうき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 187,841자 · 376화면

아오조라 문고

…藤、藤吉郎どの……おゆるしください、尾籠のていをお眼にかけて」

三河守は、懐紙で面をつつんでしまった。そして咳き入りながら泣き伏した。

君臣の情、もっともなと、藤吉郎は思いやった。まして長政の心中やお市の方の悲嘆は察しるにあまりがある。ひと一倍、涙もろい藤吉郎は、忽ち、顔じゅうを涙で汚らしくしてしまった。何度も洟をかんだり、天井をむいたりしていた。

――が、彼はここの一瞬に大事があることだけは忘れなかった。小さい愛情にひかれて使命を誤ってはならないと戒めた。涙をはらって、こう要求した。

「お待ち申すことは約束だが、際限なくこうしてはおられん。お名残の時刻を限っていただきたい。何刻まで――と」

「よろしゅうござる。……では、それがしの一存でござるが、こよい亥の刻(十時)までの御猶予をねがいたい。亥の刻ともなれば、かならず御母子の身は城外へお移し参らせまする」

藤吉郎は否めなかった。さりとて、そんな悠長な状況にないことはもちろんであった。城外にある味方の意志では、長政の返答次第で、きょうの日没前にも、小谷城の攻略はかたづけてしまおうという予定をもち、全軍、満を引いて待機している際である。