후리가나로 읽는 일본 고전
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しんしょたいこうき
新書太閤記
吉川 英治
吉川 英治의 新書太閤記(しんしょたいこうき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 187,841자 · 376화면
一面、文化人であるとともに、一面、野性人でもあることが必要だった。
旧態の頽廃を一掃するにも、生々と新たな建設へかかってゆくにも、そう二つの機能が、絶対な力だった。純粋すぎる文化人でもいけないし、純然たる野性だけでも成就しないことだった。
信長はどうやらその資格に適合した大将であったらしい。
とにかく、寧子も秀吉の母も、それ以来は、一しお君恩をふかく感じて、夜も岐阜城のほうへ足を向けて寝ない――といったような心を真実にいだいて、それがまた母子のあいだでも、夫婦のあいだでも、自分が主人として家の子郎党をしつけるにも礼儀や情操の基本になった。
甚だしい乱世にも、平和面の社会や家庭の内部までは、さまで乱脈にならずにいたのも、個々の家庭や主従のうちに、そうした強固な情操と家風の美があったからであろう。
――さて、母子の旅はつつがなく、不破をこえて、春の湖を、やがて駕籠のまえに迎えた。
その日今浜の賑わいは、今浜が始まって以来のものであったという。いや、今浜という地名まで、秀吉が築いた新城とともに、長浜と改められた。町をあげての祝賀には、その意味もふくまれていた。