후리가나로 읽는 일본 고전
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しんしょたいこうき
新書太閤記
吉川 英治
吉川 英治의 新書太閤記(しんしょたいこうき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 187,841자 · 376화면
との急状が届いた。
摂津の石山本願寺の地は、後に、大坂城の本丸となった難波の杜の岡にある。
大坂御坊とも、石山御堂ともよばれていた。
蓮如の法孫、証如からの道場で、室町幕府の無統治、無秩序のなかに建立されただけに、社会の動乱にいつでも対抗できるだけの構造と武備を持っていた。濠を深くし、城橋を渡し、石垣を築き、輪奐は寺院であるが、全体は堂々たる城廓をなしていた。
もちろん、僧即兵。――ここにも南都、叡山に劣らない法師武者が充満しているのである。
――信長、何者ぞ。
旧い法城に住む僧として今、信長に反意をもたない僧は、ひとりもなかったであろう。――豎子何者ぞ! の語気のうちにすべての感情がこもっているといっていい。気に喰わない理由の一つを挙げれば、
(――伝統を無視する仏敵だ)
と、いうにあろう。
なお、いわせれば、
(――文化の破壊者だ。野放図もない魔王が、獣群を使嗾して、社会を野原とまちがえて出て来たものだ)
と、口を極めて罵るだろう。
もっとも石山の法城の大衆が、そう怒っているにも理はあることだった。――むしろ信長のほうが余りに意慾を急にしたため、よけいな大敵を――それでなくても多事多端なところ――みずから求めてしまった失策の一つといっていいかもしれないのである。