일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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しんしょたいこうき

新書太閤記

吉川 英治

吉川 英治의 新書太閤記(しんしょたいこうき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 187,841자 · 376화면

아오조라 문고

信長は、屹と見て、

「ここだ。この山の天嶮に非ず、この山の特権こそ、信長の敵である」

と、心に宣言した。

彼は、革めて思った。――源平のむかしから今にいたるまで、歴代の朝廷におかれても、心ある為政者も、革新を図る英雄も、無数の民も、どれほどこの山の伝統と特権に苦しめられ煩わされて来たことか――と。

「この山のどこに、真の御仏の微光でもあるか。国家の鎮護たる大本があるか!」

信長は、満腔の怒りを、心に抑えつけながら心で叫んだ。

唐の天台山をここに移して、開山伝教大師が、

阿耨多羅三藐三菩提の仏たち

わが立つ杣に冥加あらせ給え

と、五台四明の峰に法の灯をともしたのは、神輿をかついで朝廷へ嗷訴するためだったか。政治に容喙して特権を逞しゅうするためだったか。武力とむすび権門を使嗾し、世を紊すためだったか。――峰谷々に、法体へ甲冑をつけた化け物を蓄えて、槍、鉄砲、旗さし物を、全山に並べるためだったか。

「…………」

信長の眼には、憤りから滲みわく涙が沸った。

思え。外道。

叡山は、国家鎮護の霊場として、初めて、その特権も伝統もあるのである。

その本来のものは今、叡山のどこにあるか。