후리가나로 읽는 일본 고전
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しんしょたいこうき
新書太閤記
吉川 英治
吉川 英治의 新書太閤記(しんしょたいこうき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 187,841자 · 376화면
「お床几を」
小姓の市松と虎之助が、うしろに控えてそれをすすめる。彼は黙念と腰をおろしたまま、またたきもせず、ここの造船作業を見ていた。
もちろんこれは信長の企画である。叡山や京都や難波の変に駈けつける日の備えであることもいうまでもない。
岐阜から陸路をいそぐ場合、いつも途中一向宗の僧徒や、各地の残敵にさまたげられて、意のごとく捗れない恨みがある。
――で、邪げのない湖上を押しわたって、ふたたび叡山以西に出軍する日の遠からぬことを、藤吉郎も今思いあわせた。そしていつもながら信長の先見と、その予見を確実に実行してゆく敏速に、敬服せずにいられなかった。
やがて、そこへ。
先に病人につき添って行った家臣たちはもどって来た。案じ顔して、床几に待っていた主君のまえに、堀尾茂助はひざまずいて、半兵衛重治の容態をこう復命した。
「もはや、ご心配はないかと思われます。島木殿の仮宅に落着かれ、さっそくお医者の手で薬をさしあげました。しかし少々お口より血を吐かれましたから、なお十数日は、絶対にうごいてはならぬとお医師のご注意でございました」
「なに、血を吐いたと」
藤吉郎は、眉をくもらせて、