일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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しんしょたいこうき

新書太閤記

吉川 英治

吉川 英治의 新書太閤記(しんしょたいこうき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 197,228자 · 394화면

아오조라 문고

湖南湖北

彼女はいま、手ずから荷造りしている筥の底へ、一個の位牌をしまっていたが、ふたたびそれを両手に取り上げて、念仏を唱えながら額にあてて拝んでいた。

蘭丸たちの亡父、妙光尼の良人――森三左衛門の位牌であった。

湖南湖北

安土の築城と、それをめぐる大規模な都市計画とは、翌天正四年の正月から直ちに着手されていた。

「図面を引いて按を練るは必要だが、戦下の建設、同じ図を描くならすぐ地上へ描け」

それにかかる会議など、ほとんど一度しか開かなかった。信長のその一言で、総奉行は丹羽五郎左衛門以下、協力の割当、役人、諸職の担当など、すべて一度で決ってしまった。

その結果、驚くべき人員が、土木に動員された。

まぎれなく、これも戦争だ。建設戦である。

「なんといっても、思い立ったら、胸のすくほど、物事のお決めのお迅い大将だ」

民衆は、その迅速を讃えた。庶民性は速度を好む。そういうところに熱情を寄せる。

何しろ、京都の帰りに、安土に列をとめて、信長がそこらの山や冬田や草原を一瞥していたのが、つい年暮のことだった。――と思うと、初春早々、湖を渡って来た大船は夥しい建築の資材を浜に積みあげ、一帆また一帆、船のつくたび上がって来る人員は、忽ち近郷の民衆を、廂の端まで埋めてしまうほどだった。