후리가나로 읽는 일본 고전
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しんしょたいこうき
新書太閤記
吉川 英治
吉川 英治의 新書太閤記(しんしょたいこうき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 197,228자 · 394화면
ふたりは夜に入ると、おたがいに、黒い頭巾を眉深にして、裏門からそっと出て行った。
大賀弥四郎のやしきは彼方に見えて来た。
そこを指さして、山田八蔵が何か彼の耳へ囁きかけると、
「謀叛人ッ。汝らの企みはもう明白だ。そこまで行く要はないッ」
と、ふいに石川又四郎が呶鳴ったので、八蔵は驚いて身を翻したが、――すでに遅かった。
「上意!」
又四郎に組みつかれていた。
だッと、大地に投げ伏せる。そして馬乗りだ。逆らうので、又四郎は二つ三つ彼の顔の真ん中へ鉄拳を喰らわせておいてから、
「騒がない方が身のためだろう」
と、穏やかに諭した。
八蔵はあらん限りの抵抗を試みたが、その無意味を覚ると、脆くもさけんだ。
「く、くるしい。手を、手をゆるめてくれ」
「云い分があるのか」
「まったく貴様は上意をうけて来たのか。――浜松から御詮議をうけている身が」
「愚かや、今知ったか。すべては殿のおいいつけである。詐ってお城から逃げ出したのも、汝ら一味の企みを探らんためにその方のやしきへ逃げ込んだのも……」
「む、む。……では、あざむかれたのか」
「歯ぎしりしたところで、もう及ぶまい。潔く君前で自白したら、せめて打首ぐらいはおゆるしになろう」