일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.

しんちょうき

新潮記

山本 周五郎

山本 周五郎의 新潮記(しんちょうき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 155,541자 · 305화면

아오조라 문고

という声がして、この少年の兄とみえる少し年嵩のもうひとりの少年が、藤田家の門の中から提灯を持って出て来た。

「兄さん此処だよ」

「ああそこにいたのか、先へいってしまったのかと思った」

近寄って来た兄のほうも、秀之進をみるとびっくりしたように足をとめた。これは弟と違って温和しそうな、色白の眼の涼しい顔だちである。提灯の光りにうつしだされた弟のほうは(藤田小四郎、つまり後に天狗党を興して筑波の義挙を決行した)眼の大きな、ひきむすんだ口許のいかにも意思の強そうな、きかぬ気の顔つきだった。

「なにをしているんだ、ゆこう小四郎」

「いまゆくよ」小四郎はまだ秀之進をにらみつけていた、「このさむらいがなにをぐずぐずしているのか見届けたらね」

「……失礼じゃないか」兄が低いこえでたしなめた、「そんなことを云う者があるか、いいからゆこうよ」

「どこへゆくんですか」

秀之進が兄のほうへそう呼びかけた。

「螢をとりにゆくんです」

「そうですか、小四郎さんがご心配のようだから、では拙者も宿へ帰りましょう、いっておいでなさい」

そう云って秀之進が踵をかえすと、兄弟は安心したように反対のほうへ去った。