일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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しんちょうき

新潮記

山本 周五郎

山本 周五郎의 新潮記(しんちょうき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 155,541자 · 305화면

아오조라 문고

竹隈

一

「世界の情勢」とか「国家」とか、いたずらに大げさな言葉ばかりが飛び交うだけで、しかもそういう言葉や表現をたのしんでいるとしかみえないほど浅薄なものが多い。……久木と加地との議論は、それらに比べるとはるかに直截だった。言葉が飛躍するときでも足はちゃんと地についている。そういう感じがした。しかも両方とも真実の上に立ち、ぶつかるべきものへぶつかっている。――水戸にはこの時代の大きな要がある。よく耳にしていたそういう評判が、やはり嘘ではなかったと秀之進は思った。そして、たしかに時代の新しい潮流の一端に触れたという感じがして、なにかすがすがしい気持さえ覚えたのである。

かれはその日磯浜という町で宿をとった。名だかい大洗の磯に近く、一夜、旅寝の枕にどうどうと濤のとどろきを聞いて明かした。そこから水戸までは約四里である。かれは明くる日はやく出立し、まっすぐに水戸の城下へ向っていった。

竹隈

一

水戸上市の田口屋という宿に草鞋をぬいだ秀之進は、夕食のあとで宿の者に藤田東湖の住所を訊いてたずねていった。面会を求めるためではなく家を見ておきたかったのである。そこは下市の竹隈というところで、その家はおどろくほど手狭な、貧しげなものだった。