후리가나로 읽는 일본 고전
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しんちょうき
新潮記
山本 周五郎
山本 周五郎의 新潮記(しんちょうき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 155,541자 · 305화면
「いいかげんにおしよばかばかしい、おまえさんの趣向に西鶴を担ぎだすことはないじゃないか」
「だって例えをひかなくちゃあ理会がつかない」
「例えにひくならもっと似合った者をひくがいいのさ、跛が韋駄天を褒める様なのはみっともないよ」
「そういう口だからとかく人に疎まれる」寒笑は衒れたのをごまかして、「ところで閑話休題、つまりゆうべ書きあがらなかったもんだから今日また和田平(書肆)の番頭がやって来る、つかまるとうるさいんで逃げて来たというわけなんだ、少しお邪魔をさして頂きますよ柿崎のお嬢さん」
「流行作者は辛いね」
梅八の皮肉はもちろん通じない。寒笑は出された茶を啜りながらぐいと乗り出した。
「ときにお嬢さん、このあいだ贈呈したあたしの作、読んで下さいましたか」
「……はあ」
「あたしがお止め申したよ」梅八がまたぴしりとやった、
「冗談じゃないお武家のお嬢さまにあんなものをおみせするやつがあるかい、若旦那に知れたらお前さんお出入りを止められるよ」
「へえ――あたしの作はお武家のお嬢さんには悪うございますかね」
「お武家には限らないさ、まっとうな家なら読ませられるものじゃあないよ」