일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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にほんイデオロギーろん

日本イデオロギー論

戸坂 潤

戸坂 潤의 日本イデオロギー論(にほんイデオロギーろん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 263,376자 · 511화면

아오조라 문고

ファシズムは従来のデモクラシー乃至自由主義に支配されていた大衆の内から、その愚衆的乃至モッブ的残滓を誇張すると同時に、事実之を愚衆乃至モッブとして利用したのであるが、デモクラシー乃至自由主義は之に反して、この愚衆性乃至モッブ性の漸次的な減退に希望をつなぐものだ。之が自由主義の用語として(他の場合の用語としては別だが)進歩の概念である。にも拘らずこの残滓の事実は何人も承認しなければならぬ処だろう。

デモクラシー的大衆の愚衆振りは、その被デマゴギー性とでも云うべき処に現われる。大衆各個人にとっての啓蒙作用の不足、即ち悟性の未熟は、彼等が自分の実際的な日常利害とは別な利害観念乃至興味を有つということに現われる。彼等の観念が充分に現実的でなく物質的根柢を離れている処に、彼等の妄動の可能性があるのであるが、之を政治的に支配者が強調し利用することが所謂デマゴギーなのである。この被デマゴギー性が、このデモクラシー的自由主義的な大衆観念の把握に際して欠くことの出来ないものだという点を、予め力説しておく必要があるのである。

処が云うまでもなく大衆の日常の現実的利害は、或る時間を経るに従って、人によっては早く又遅く、やがて大衆の利害観念を訂正しないわけには行かない。