후리가나로 읽는 일본 고전
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がまのち
日本怪談大全 第一巻 女怪の館
田中 貢太郎
田中 貢太郎의 日本怪談大全 第一巻 女怪の館(がまのち)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 192,678자 · 394화면
※(ローマ数字2、1-13-22)
彼は右の方を見たり、左の方を見たりした。淋しい通路には歩いている人もなかった。
通路の右になった方は、真直になって見渡されたが、左になった方はすぐ折れ曲がっていた。寺の本門は左の方にあった。彼は左の方へ曲がって往って、門口に大きな石地蔵のある寺の本門の前まで往ったが、とうとう女の姿は見つからなかった。彼はがっかりして引かえして来たが、その束髪にさした赤い花と、な顔は、眼の前にちらちらとしてもう思想を纏めようとする気分がなくなっていた。
芳郎はその時二十五歳であった。両親ともとうに無くなって、他に兄弟と云うものもないので、親類の老人達は彼に結婚させようとして煩さく勧めたが、彼はそれに耳を傾けないし、また、彼に財産の多いのと名聞があるのとで、直接に近づいて来る女もあったが、彼はそれにも眼をやらずに、民権運動に熱中しているところであった。
芳郎のその日の演説は、甚だ物たりない力の無い者であった。彼の演説を期待していた同志の者は大に失望するとともに、中には彼があまりに運動に熱中した結果、健康を損ねたのではないかと心配する者もあった。
※(ローマ数字2、1-13-22)