후리가나로 읽는 일본 고전
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にほんばし
日本橋
泉 鏡花
泉 鏡花의 日本橋(にほんばし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 88,697자 · 177화면
二十八
「今晩は、」
「おお、千世ちゃん。」
いわゆる口説いて刎ねられたと云う恋人に、しかも同じ夜。突落された丸木橋の流に逆らって出逢ったのである。葛木は次の瞬間を憂慮って、靴の先から冷くなった。
お孝が、横合から、
「御参詣ですか、清葉姉さん。」
「は……」
と、行違って、温容に見返りつつ、
「姉さんて、可厭ですよ、ほほほ、人が悪いわ。」
と、すっと通った。
知らぬ振か、実際それとも、面を蔽うたので認めなかったか、心付かない様子で通過ぎたの、トお千世が袂を曳いたのに、葛木は宙を行くように、うかうかと思わず別れた。
――お孝――
「姉さんて、可厭ですよ、ほほほ、人が悪いわ。」
二十八
「ちょッ、玄徳め。」
と、投げたように、袖を払って、拗身に空の雁の声。朧を仰いで、一人立停った孫権を見よ。英気颯爽としてむしろ槊を横えて詩を赤壁に賦した、白面の曹操の概がある。
前へ行く二人の影に、その通る声で、こっちから、
「通越し。」
と浴びせたのは、稲葉家の我家へ曲る火の番の辻であった。
すぐに、カタカタと追縋って、
「千世ちゃん、清葉さんの長襦袢を見たかい。」
「ええ、可いわねえ。」
「色が白くて、髪が黒い処へ、細りしてるから、よく似合うねえ。