후리가나로 읽는 일본 고전
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わせだだいがく
早稲田大学
尾崎 士郎
尾崎 士郎의 早稲田大学(わせだだいがく)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 112,204자 · 220화면
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「それなら何の時代だ?」。
「――一騎打ちじゃ」。
来島は懐ろに入れた左手でぐっと臍下丹田をおさえた。「単刀直入事を決する時代じゃよ、今日の急務は天下の輿論を捲き起すことじゃなくて、条約改正を是が非でも中止させるということにある、――言論の起るのはそれから先きの話じゃ、大西郷が兵を挙げて失敗したことはたしかに貴公のいうとおりだが、おれはあれだけの人傑が揃っていて何故一騎打ちの勝負をしなかったか、それだけを今でも残念に思うとる、死を決した人間が百人あったら大戦争を起して途方もない犠牲を払わなくとも立派に目的を貫徹することが出来たろう」。
ぼそぼそと語る来島の声には次第に底力が加わってきた。杉山は動かすことのできない来島の決意をハッキリ見究めたような気もちになった。急に冷めたい水が脊筋に伝わるような不安に襲われたのである。去年、井上を刺そうとして行方を晦ました彼を社中の同人が総がかりで探しだし、やっと頭山満の説得によって事無きを得たときのことがふと杉山の頭にうかんできた。今夜の会見も、所詮はそのときと同じ不安の実体を突きとめようとする魂胆の故に外ならぬのだ。