후리가나로 읽는 일본 고전
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わせだだいがく
早稲田大学
尾崎 士郎
尾崎 士郎의 早稲田大学(わせだだいがく)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 112,204자 · 220화면
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庭石を踏む下駄の音が聞え、若い女中が銚子を持って近づいてきたが、杉山を見ると、すぐ、
「だん(旦那)さん」。
と呼びかけた。安場県令がちょっとでもいいから杉山に顔をだしてくれというのである。
「おれが此処にいるのがどうしてわかった?」。
「そりゃ、だんさん、――さっき御りょん(女将)さんが」。
杉山は忌まいましそうに顔をしかめた。すると、すかさず来島が、
「おれたちもそろそろ引きあげるか、――杉山、あんたは用がすんだら吉見屋へ来るといいが」。
「まア、待っとれ、おれはちょっと顔を出してすぐかえってくるけん、――今夜はいよいよ貴公たちと別れともない晩になってきたぞ」。
二人が東上するということは数日前から知友のあいだに伝わっていた。事態の急を告げていることを知らぬ杉山ではない。――知らぬどころか彼はあらゆることを知りつくしているのだ。しかし輿論の大勢が圧倒的に改正案反対に傾いているときに果して大隈が民論を押しきって実行するかどうかこいつは疑わしい。反対論は在野の政客だけではなく廟堂の意見さえ決定しようとしている。井上(馨)よりも大隈よりも最初の張本人である伊藤(博文)の腰がぐらつきだしている今日、伊藤の傀儡(杉山はそう解釈していた)であるにすぎぬ大隈が、彼の政治的生命を犠牲にしてまで実行に着手するかどうか、――