후리가나로 읽는 일본 고전
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わせだだいがく
早稲田大学
尾崎 士郎
尾崎 士郎의 早稲田大学(わせだだいがく)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 112,204자 · 220화면
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「下名島町か、そんなものはほっとけ、それよりも貴様と膝を交えて話したいことがある」。
「そうもゆかん、送別会じゃでのう」。
「送別会というのは貴公のか?」。
「そうじゃよ、――あんたもいっしょに行かんか」。
「そんなら」。
杉山の眉が不意に曇った。「いよいよ出発と決めたのか、――」。
「うん、何よりも実行じゃ」。
来島はむっつりとして口を噤んだ。杉山はそっとあたりへ気を配るようにうしろを振りかえった。縁先までのびた八ツ手の葉が灯かげの中にキラキラと光っている。
「それで、――」。
杉山は来島の眼から来る殺気をひやりと胸の底にかんじた。「何時立つんじゃ?」。
「今夜おそく船に乗る、――予定は一ト月もあればよか、東京の形勢次第では二、三日でかえるかも知れん、送別会というと大袈裟ばってん、事の次第によっちゃ同志の結束は固めておかんきゃならんからのう」。
「うん」。
杉山は大きくうなずきながら手酌でついだ盃の酒をひと息に吸いこんでから、
「――何しろ容易ならん時勢じゃ、何れはおれたちも命を捨てる覚悟はせにゃなるまいが、どうも貴公は血気に逸りすぎる。短気のために大策を誤っちゃいかんぞ、むろん大隈の条約改正問題は天下の大事にちがいない、――しかしだ、憤りを発すべき問題はこれだけじゃない、志あるものは誰も彼も憤慨悲憤を胸におさめている