후리가나로 읽는 일본 고전
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あさかのみやでんかにじしてみなみアルプスのたび
朝香宮殿下に侍して南アルプスの旅
木暮 理太郎
木暮 理太郎의 朝香宮殿下に侍して南アルプスの旅(あさかのみやでんかにじしてみなみアルプスのたび)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 12,765자 · 26화면
登山靴にピッケルという雪渓には申分のないお仕度である殿下は、お伴の人達が兎もすれば足を滑らして、転び落ちそうになるのを御覧になりながら、「皆気を付けないと危ないよ」と御注意になって、急傾斜な雪面を御元気にお登りになる。三人男という評判を取った伊東中尉、加島医師、森山特派員の、いつもながら大袈裟の洒落には、折も折とて一行は勿論、殿下までも歩を止めてお笑になった。
昼食後、御登山の第一信を報ずる鳩を放つことになり、殿下には此鳩に托して高輪の御殿に御消息遊ばされ、特に山階宮殿下の御結婚の御祝辞を、栗田事務官をして伝言せしめるよう御附け加えなされた。伊東中尉はセルロイド製の信書管を足にはめた二羽の伝書鳩を手に持って、雪渓の中央まで進み出た。「伊東お待ちよ、今写真を撮るから」と殿下が手早くカメラをお向けになると、お伴の連中我も我もとカメラを取り出す。「皆用意はよいね、さあ宜しい」のお言葉を合図に鳩は放たれた。此時濛々たる雲霧は東の方野呂川の渓谷から湧き上って、甚しく視界を狭める。鳩は二、三回頭の上を飛び廻ると、つい近くの岳樺に止ってしまった。皆石を投げたり声を挙げたりして追い立てる。