일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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あさかのみやでんかにじしてみなみアルプスのたび

朝香宮殿下に侍して南アルプスの旅

木暮 理太郎

木暮 理太郎의 朝香宮殿下に侍して南アルプスの旅(あさかのみやでんかにじしてみなみアルプスのたび)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 12,765자 · 26화면

아오조라 문고

雪渓から鳩の第一信

ここが今宵の野営地であった。午後五時頃である。

大勢の人夫達は天幕を張るやら炊事に取懸るやら、元気な声で謡を歌いながら、割り当てられた仕事をさっさと片付ける。山の青物がお好きな殿下は、蕗は無いかとお尋ねになったが、附近を探しても終に得られなかった。頭上の大唐松山の頂を照らしていた夕日の光もふっつりと消えて、川上から寒い風がそよそよと吹きおろして来る頃、殿下を御中に自然石の食卓を囲んで、賑かな食事が開かれる。焚火に照された誰の顔の筋肉も、心地よく生々と動いている。

今夜は殿下の天幕へ私が泊めて戴く光栄に浴した。

雪渓から鳩の第一信

広河内の狭い上流の空は、薄紅から水浅黄に冴えて夜が明けた。人夫はとうに起きて朝の支度に懸っている。谷の下流には端山の頂を超えて、昨日見えなかった富士が端麗な姿を横雲の上に顕していた。

今日は御予定の通り農鳥岳を越して、間ノ岳との鞍部迄行きたいものだと思った。さもなければ好い泊り場所も得られない。午前七時頃に出発する。昨日と同じ様な河原をひた登りに登って、三時間の後には谷が雪渓をなしている処に達した。劒沢や白馬尻の大雪渓とは較べものにならないが、此谷としては珍らしい程の雪量で、十町近く続いていた。