후리가나로 읽는 일본 고전
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ほんじょりょうごく
本所両国
芥川 竜之介의 本所両国(ほんじょりょうごく)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 21,005자 · 43화면
従って矢張り小学時代から浦里時次郎を尊敬していた。(けれども正直に白状すれば、はじめて浦里時次郎を舞台の上に見物した時、僕の恋愛を感じたものは浦里よりもむしろ禿だった。)この寺は――慈眼寺という日蓮宗の寺は、震災よりも何年か前に染井の墓地のあたりに移転している。かれ等の墓も寺と一しょに定めし同じ土地に移転しているであろう。が、あのじめじめした猿江の墓地は未だに僕の記憶に残っている。就中薄い水苔のついた小林平八郎の墓の前に曼珠沙華の赤々と咲いていた景色は明治時代の本所以外に見ることの出来ないものだったかも知れない。
萩寺の先にある電柱(?)は「亀戸天神近道」というペンキ塗りの道標を示していた。僕等はその横町を曲り、待合やカフェの軒を並べた、狭苦しい往来を歩いて行った。が、肝腎の天神様へは容易に出ることも出来なかった。すると道ばたに女の子が一人メリンスの袂を翻しながら、傍若無人にゴム毬をついていた。
「天神様へはどう行きますか?」
「あっち。」
女の子は僕等に返事をした後、聞えよがしにこんなことをいった。
「みんな天神様のことばかり訊くのね。」
僕はちょっと忌々しさを感じ、この如何にもこましゃくれた十ばかりの女の子を振り返った。