후리가나로 읽는 일본 고전
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あんないにんふうけい
案内人風景
黒部 溯郎
黒部 溯郎의 案内人風景(あんないにんふうけい)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 3,905자 · 8화면
遥かに信飛の山上に瞬く星の光を幻想しつつ、ネオンの光に一瞥の哀愁を投げかける。貴下は今、数日の間残して行かねばならぬ貴下の愛人の事を懐ってるのだ。
見送ってくれるような愛人を持たない人は、せめて告知板に、
○嬢よ! 十時まで待ったが君の姿が見えぬ。さらば! 僕は断然日本アルプスへ行く。
おお、山は何物よりも強く僕を魅惑する
K
とでも書いたらいい。
もしも、貴下の愛人が、
「妾も山へ登りたいわ、女性にだって登高本能はあることよ、だって妾、煙突なんかへ登りたくはないの、ねえ伴れてってくんない?」
とでも言ったなら、勇躍して引受けてよろしい。そして山上の突風の場合、または、急斜面の雪渓登行の際などを考慮して、服装に付いては、ややもするとパラシュートのようになり勝ちなスカートはいけない事、乗馬型のズボンが断然優秀な事などを注意しさえすれば、チョコレートと、コンパクトとは忘れるような事は決してないでしょう。
さて、その翌朝、山麓の×駅に、相携えた二人の登山者は、かねて顔馳染である案内者に迎えられた。彼は彼氏をあたかも旧主の如く莞爾やかに迎えて、その同伴者たる彼女にも野人らしい愛想を以て敬意を表した。