일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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もみノきはのこった

樅ノ木は残った

山本 周五郎

山本 周五郎의 樅ノ木は残った(もみノきはのこった)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 145,078자 · 285화면

아오조라 문고

そこで玄察は長いこと沈黙した。

彼は明らかになにごとかを云おうとし、云うべきか否かに迷っているようであった。老熟した彼の顔には、毒どくしいほど辛辣な色があらわれ、力をこめて歯をくいしばっているためだろう、逞しい頬の肉が脈打つように動くのが見えた。

「安芸どのの言葉は単純ではない、原田どのの乱心を認め、だが御家は安泰ときまったという――この言葉はなにかを暗示している、まえに話した三つの疑問と、安芸どのの最後の言葉とは、この出来事の裏に、なにか隠された事実のあることを示しているようだ」玄察は眼をあげて、誰かに問い糺しでもするように云った、「なにがあったのか、なにごとが隠されているのか、原田どのはなぜ、逆臣と呼ばれなければならないのか」

宇乃は両手の指を組み合わせた。

「一ノ関は奸悪の人だ、それを疑う者はないだろう」と玄察は、殆んど痛憤の口ぶりで云った、「一部の人びとは原田どのが兵部宗勝の悪政にくみしていたと云う、その兵部の悪事を涌谷どのが剔抉されたので、原田どのが刃傷に及んだともいわれる、しかし、兵部宗勝と、その家族たちは、所領没収のうえ諸家へ預けられただけだ、兵部は松平土佐守に預けられたが、扶持米五百俵、衣類代銀一貫三百匁、家従七人にも銀三百五十匁ずつが与えられることになった。