후리가나로 읽는 일본 고전
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かごつるべ
江戸情話集
岡本 綺堂
岡本 綺堂의 江戸情話集(かごつるべ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 203,779자 · 407화면
もうなんにも叱りゃあしないよ。ね、ね、いいだろう。これからはいつまでも仲よくしようね」
お君の濡れた顔をじっと見つめながら、お絹は自分も子供のようにしくしくと泣き出した。なんとも言い知れない悲しさが胸の底から滲み出して、お君も抱かれながらに啜り泣きをやめなかった。
五
お絹のおそろしい眼から逃れた林之助は、大川端まで来て初めてほっとした。十四日の大きい月はなかぞらに真ん丸く浮き上がって、その影をひたしている大川の波は銀を溶かしたように白くかがやきながら流れていた。長い橋の上には、雪駄の音もしないほどに夜露がしっとりと冷たく降りていた。林之助はそのしめった夜露を踏んで急ぎ足に橋を渡って行った。
「門番のじじいにまた忌な顔をされるのか」
そんなことを考えながら林之助は広小路へ出ると、列び茶屋でももう提灯をおろし始めたとみえて、どこの店でも床几を片づけていた。玉蜀黍や西瓜や枝豆の殻が散らかっているなかを野良犬がうろうろさまよっていた。
「今晩は。今お帰りでございますか」
自分の前をゆく若い女がふと振りむいて丁寧に挨拶したので、林之助も足を停めてよく見ると、女は不二屋のお里であった。