후리가나로 읽는 일본 고전
ja-reading.com
후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.
かいなんき
海難記
久生 十蘭
久生 十蘭의 海難記(かいなんき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 28,628자 · 56화면
三檣戦艦「ラ・メデュウズ」(司令官乗艦長シュマルツ大佐)、三檣砲艦「レコォ」(艦長ブナンクゥル中佐)、二檣砲艦「ラルギュス」(艦長パルナジョン大尉)
ラ・メデュウズを旗艦とするセネガル遠征艦隊は、フランスの西海岸ロシュフォールの要港部たるエークス島に集結し、六月十七日の午前八時、西亜弗利加に向って出帆したが、ショオマレェ司令官は港口の簡単な水道を通過するのにその日一日をついやし、夜半近く吹き出した北風に助けられてやっとのことで瀬戸を乗り切るという徹底的な無能ぶりを暴露した。
そうして大西洋に乗りだしたが、ショオマレェの統率ぶりはいよいよ奇怪なものになり、後続の三艦を見捨てて勝手な航行を開始した。三檣砲艦のレコォだけは辛うじて追尾して行ったが、翌々日くらいにはとうとう追いつけなくなり、はるか後に残されてしまった。
こういう愚昧な人物を艦隊司令官に任命したというのは、信じられないようなことだが、理由のないことではない。フランスの貴族の国外逃避は、ルイ十六世がヴァランヌの逃走に失敗した直後にはじまったが、どの国でもあまり尊敬されず、スペインなどでは王家を見捨てた卑怯者だと、市中で刺殺されたようなものもあった。