후리가나로 읽는 일본 고전
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しんやのしちょう
深夜の市長
海野 十三
海野 十三의 深夜の市長(しんやのしちょう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 109,982자 · 220화면
うわッ、雨戸をもう一度たててくれ――と、叫びたいような気持に襲われた。
お照はこっちの恐怖にも一向気づかぬらしく、無遠慮に僕の寝床の方に寄ってきた。
「君はなんだってまた僕のところへやって来たのだ。うん、それより君は、何処から僕の家へ潜りこんだのだ。さあそれから云いたまえ……」
と睨めつけると、お照は酒の気のない黄色な顔をずっと前の方に寄せてきて、
「そうたびたび床の下などを、誰が潜るものですか。第一潜って来たって、あれじゃ入れないじゃないの……」と揚げ板のうえの一件を大形に指さし、「表の戸を開けて入ってきたのですよオーだ。なんですねえ、貴郎もだらしがない。昨夜帰って来て、戸締りもしないで……。きっとグデングデンに酔っぱらって帰ってきたのでしょう」
なんのことだ。表の懸け金を懸けることを忘れていたのか。あまりの疲労と睡さについ忘れてしまったのであろう。なんだ、それならばお照にかぎらず、誰でも表から入って来られたであろう。だがまだ変なことが残っていた。昨夜隣りの戸の隙間から見た灯影と、それからあとになって、不図耳に入った泣き声はどう解釈したならばいいのであろうか。