후리가나로 읽는 일본 고전
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かせいのまじゅつし
火星の魔術師
蘭 郁二郎
蘭 郁二郎의 火星の魔術師(かせいのまじゅつし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 151,120자 · 302화면
彼は突飛ばされるように、屋根裏のスタジオから駈下りると下にきてはじめて安心して空気が吸えるような気がした。
少しして水木が、平気な顔をして、いや寧ろ希望に輝いた顔色を見せながら、下りて来た。
そしてまだ洵吉が、椅子に腰かけた儘、息をきらしているのを、嗤うように見ていたが、それでも友達甲斐に、コップに水を汲んできてくれた。
「寺田君、バカに驚ろいたようだね、……体は頑丈な割に、意気地がないね」
彼にそういわれると、洵吉は一寸照れかくしに、汲んでくれた水を、がぶがぶ飲んで、やっと少し落着くことが出来た。
「水木君、一体、腐って行く女なんか撮ってどうするんだい……」
(俺はもう、御免蒙るよ……)
洵吉は、少し言葉を強めて、訊きかえした。
「どうするって……、何時か君に話したろう、僕の一生一代の大願目の写真だ、題は『腐りゆくアダムとイヴ』っていうんだ、どうだ、ステキな題だろう……」
「アダムとイヴ?」
「腐りゆくアダムとイヴ、だ」
「イヴはいいけれども、アダムはこれから見つけるのかい」
(又人殺しを重ねようというのか!)
洵吉は、なんともいえぬ、いやあな気持に襲われて来た。