후리가나로 읽는 일본 고전
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かせいのまじゅつし
火星の魔術師
蘭 郁二郎
蘭 郁二郎의 火星の魔術師(かせいのまじゅつし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 151,120자 · 302화면
女学校を卒て、まだ二年ほどしか経っていないみち子は、磁気学研究所木曾実験室助手などという肩書が、どうも似合わしからぬほど、襟筋のあたりに幼ない色が残っていた。それもその筈で、みち子の兄の僚一が本当の助手だったのだけれど、二年前に軍務についてから、始終行き来していた木曾のすすめで丁度学校を卒たばかりのみち子が、この実験室のこまごまとした用事の手助けに来ている中に、いつしかすっかり一通りの実験の仕方も覚えてしまって、今では結構助手さんで通っているのだった。
「ふーん、ボルネオ行きのことかい、そりゃさっき所長も一寸いっていたように、つまりこの研究所のような、磁気学研究所といったものは、地球磁力の影響の尠いところがのぞましい、といって地球上では地球磁力の作用しないというところはないんだから、結局南北極から一番離れた、その両極の中間にある赤道地帯がよかろう、ということになるんだね、あんたも知っているだろう、一つの棒磁石があるとその両方の端が一番磁力が強い、真ン中はその両端に比べれば、ほとんど磁力がないといってもいい、両方が釣り合ってしまっているんだ、地球も形は丸いが、一つの丸い磁石だといっていいから赤道のあたりが一番両方の力の釣合っているところだね、勿論地球の北極と南極は、地図の上の極の位置とは違って、年中ふらふら