후리가나로 읽는 일본 고전
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かせいのまじゅつし
火星の魔術師
蘭 郁二郎
蘭 郁二郎의 火星の魔術師(かせいのまじゅつし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 151,120자 · 302화면
「葉ちゃんもヨ、物ずきじゃねエか、なんぼ、芸が上手くなったからって、黒公なんかと……。まるで色男が居ねエ訳じゃあるめエし――」
ピエロの仙次が、その可笑しな扮装の儘で顎を撫ぜた。
「ははは。――お仙様という色男がいるのになア……」
「まったくヨ」
「テ、しょってやがる」
冗談まじりの会話ではあったが、これは彼等の間で、最も興味ある、そして不思議な問題だった。
仙次のいった事から見れば、座員は、黒吉が上達した為、葉子の好意を受けた、と考えているようで、あの幼き日の、不思議な二人だけの出来事を、誰も知らないように見えた。
「だけど――」
仙次は又真顔になって、続けた。
「こんな事、聞いたぜ。黒公の奴がなア俺にいったよ。俺ア葉ちゃんと夫婦になるんだぜ、葉ちゃんが、そうしようといったんだ、って抜かしやがる。――面白くねエよ」
「ほんとか。――まったく今の調子じゃ解らねエぞ……」
「莫迦いえ!」
突然、口を出したのは黒吉の為に、花形の地位と一緒に、葉子まで奪われた、美少年の義公だった。
「そんなことがあるもんか。俺、ちゃんと知ってるんだ。黒公の奴はちょいちょい葉ちゃんに撲られてんだぜ」