후리가나로 읽는 일본 고전
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てりはきょうげん
照葉狂言
泉 鏡花
泉 鏡花의 照葉狂言(てりはきょうげん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 49,730자 · 100화면
三
顔を背け、身を反し、袖を翳して、
「牛若だ、牛若だ、牛若だ。」
「安宅の関だい。」
「何するもんか、突かれるもんか。」
「突くよ、突くよ。芸妓屋の乞食なんか突ついて刎ね飛ばさあ。」
し兼ねまじき気勢なれば、気はあせれども逡巡いぬ。小親背後に見てあらむと、われは心に恥じたりき。
「ざまあ見ろ、汝先刻は威張ったけれど、ふ、大きな口よウたたくなあ、蒲団に坐ってる時ばかりだ。うつくしい蒲団に坐ってる乞食ゃそんなものか。詰らないもんだなあ。乞食、弱虫、背後に立ってるなあどいつだ。やっぱり乞食か、ええ、意気地が無いな。」
するりと槍を取直し、肩に立懸け杖つきつつ、前に屈みて、突出せる胸の紅の襯衣花やかに、右手に押広げて拍いたり。
「口惜くばドンと来い!」
三
驚破、この時、われは目を瞑りて、まっしぐらにその手元に衝入りしが、膝を敷いて茫然たりき。
「あれ!」
「危い。」
と国麿の叫びつつ、しばし呆れたる状して彳みしが、見上ぐるわれと面を合し、じっと互に打まもりぬ。
「恐しい奴だなあ。」
国麿は太い呼吸を吻とつきて、
「汝の方が乱暴だい。よっぽど乱暴だ、無鉄砲極まらあ、ああ。」
とまた息吐きつつ、落胆したる顔色して、ゆるやかに踞いたり。