후리가나로 읽는 일본 고전
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りょうきのはて
猟奇の果
江戸川 乱歩
江戸川 乱歩의 猟奇の果(りょうきのはて)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 134,971자 · 270화면
失礼ですけれど、暫くお人払いを……」
明智はひどく云いにくそうだ。
「明智君、今日はいやに勿体ぶるんだね」刑事部長は笑いながら立上がった。「併し、僕はあちらに用事もあるから、又あとで来ます。じゃ明智君どうか」
彼は云い捨てて、総監室を出て行った。
「サア、聞こう。その重大事件というのは一体何事だね」
赤松総監は、この天才探偵の、奇抜な所業をひどく面白がっているのだ。
「完全にお人払いが願い度いのです」
明智は強情である。
「では」総監は益々面白がって「オイ、君、一寸あちらへ行って居給え」
総監室の入口に陣取っていた受附係が追払われた。あとは文字通り二人切りだ。
「ドアの鍵をお持ちでしょうか」
「鍵? 君はドアに鍵をかけようというのかね。そいつはどうも」総監は笑い出して「確かその、受附の机の抽斗に這入っていた筈だが」
明智は鍵を探し出して、内部から入り口のドアに鍵を卸した上、鍵穴には鍵を差したままにして席に戻った。
「このトランクの中の品物を、ごらん願い度いのです」
「ひどくかさばったものだね。開けて見給え」
トランクというのは、内地の旅行などには滅多に使用せぬ、鎧櫃の様な極大型のもので、人一人這入れる程の大きさである。