일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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わたしのりれきしょ

私の履歴書

井上 貞治郎

井上 貞治郎의 私の履歴書(わたしのりれきしょ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 34,380자 · 69화면

아오조라 문고

と出まかせの気休めをいってしまった。私に見込まれたこの人買いの男、阪大佐太郎は、新潟県の生まれであった。

先年、妻を連れて新潟県まで行き、身寄りの人でもいればお礼の一つでも――と思ったが、どうやら阪大佐太郎は偽名だったらしく、見つからなかった。で帰りに福井の永平寺へ立寄り、私を救ってくれたこの悪党の冥福を心から祈ったものである。

とにかく阪大佐太郎は六、七十円ほどの宿賃を払い、横浜までの二十二円五十銭の船賃も出してくれたのだ。帰りは阪大との二人連れである。私たちは博多丸の特別三等船室に納まって思い出深い中国をあとに、いよいよ日本への帰路についた。足かけ四年の大陸放浪生活であった。船が大陸を離れていくにつれ、私は初めて自分を取戻したようにわが身を振返り、将来を考えた。朝鮮、満州、中国にわたる流浪の生活は無謀というより、むちゃくちゃであり、思い返せばわれながらぞっとする。それにこの異郷の生活によって得たものは、ただ年をとったことだけだった……と。海外へ雄飛して故国に錦を飾るのを夢みた私だが、いまやその夢はこなごなにくだけ、私はただ心身ともに疲れ、元のもくあみの裸一貫の生活に帰るのだ。