일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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わたしのりれきしょ

私の履歴書

井上 貞治郎

井上 貞治郎의 私の履歴書(わたしのりれきしょ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 34,380자 · 69화면

아오조라 문고

波乱の第一歩奉公先第一号

しかしすべてがこんな調子なのである。

生家はむしろ豊かな方で、私も村でただ一人高等まであげてもらったが、それでも結構追い使われた。大根売りや米つき。へとへとになって夜机に向かいながらついうとうとし、カンテラの火で着物の右そでを焦してひどくしかられたこともあった。私は高等を出たら姫路の中学にやってもらえると思い込んでいた。だがいいじいさんだが、気の小さい父は中学へ三十銭の月謝を出すより、田地の一反でもほしい性格だった。ちょっとやけ気分になっていたころ、私が全く予期しなかった奉公話が持ちあがった。

娘のころ、大阪の住友家に奉公に出ていた母はよく『男の子は上方へ奉公にやらな出世しやへん』と口ぐせのようにいっていた。『よし偉いもんになったるぞ』私は当時神戸の生糸検査所の用務員をしていた同村の和助さんにつれられ、母が渡してくれた銅貨まじりのがま口をふところに、両親兄弟の見送りもなく、奉公先のある兵庫をさして網干の港をたった。

波乱の第一歩奉公先第一号

そのころ播州と兵庫との間を二十銭の運賃で結んでいたのは百トン足らずの蒸汽船である。私は十四歳、明治二十七年の八月のことだった。