후리가나로 읽는 일본 고전
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わたしのりれきしょ
私の履歴書
井上 貞治郎
井上 貞治郎의 私の履歴書(わたしのりれきしょ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 34,380자 · 69화면
クーリー船の人買い男
鉱山から帰ってきたものの、私の山っ気と放浪癖はいっこう収まらなかった。いちど大連にわたってから旅順に舞戻り、再び牛肉の行商を始めながら化物屋敷で野良犬と二人(?)きりで同居したこともある。奉天の掘立小屋に住んで亜炭を売り、鉄嶺では金がなくてとうふばかり食っていた。大工の細君と仲良くなり、逢引きがばれて、鉄嶺を逃げ出し上海に流れた。上海で、通称“神戸の小母さん”という女顔役の世話にもなった。上海で東亜同文書院の向かいの中華そば屋に雇われ、当時名声をはせた島貫兵太夫のチベット入りの一行に加わろうとし、一足違いで間に合わず、残念でならなかったこともあった。
ええい! 行けるところまで行け! 私はあり金をはたいて香港行きの汽船に乗込んだ。この船の中で、私は初めて人買いの阪大佐太郎に会ったのである。
クーリー船の人買い男
島貫兵太夫氏のチベット入りの一行に加わっていたら、それ以後の私の半生はずいぶん変わったものになっていたろう。それはともかく私はチベット行きができなくて残念でたまらなかった。島貫氏一行が泊まっていた虎屋旅館に無料で厄介になり、あくる朝、『広大号』