일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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ちちぶのみやでんかにじしてやりがたけへ

秩父宮殿下に侍して槍ヶ岳へ

木暮 理太郎

木暮 理太郎의 秩父宮殿下に侍して槍ヶ岳へ(ちちぶのみやでんかにじしてやりがたけへ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 9,876자 · 20화면

아오조라 문고

此処が予定された今夜の野営地である。見渡したところ余り良好な地点とは称し難いし、風当りも強い方であるが、之に優る場所は附近に見当らない。位置が定まると人夫に手伝って早速天幕を張った。最早暮れるに間もない頃で、霧に伴う風は漸く寒さを増して来た。水が無いので雪を溶して用いねばならぬ不便はあっても、燃料は乏しくない。天幕が張られると、偃松の小枝を厚く下敷にして地面の凹凸を均し、其上に羚羊の毛皮を重ね、更に二、三枚の毛布を一杯に拡げたから、狭いがフクフクと暖いお座敷が出来上った。殿下は其間御愉快気にあたりを御覧になりながら、焚火を囲んで余念なく雪を溶している人夫に、何かとお尋ねの御様子であった。

お荷物を天幕の中に入れて、一通り整理が済むと、殿下はすぐさま御晩餐の料理にお取懸りになり、渡辺さんや槇君もお手伝をした。何分下が平でないから、置物の据りがよろしくない。アルコールの火で毛布が黒焦になったり、行李の蓋が蛇目形に焦げたりして、これはこれはとお笑になる。間もなくライスカレーがつくられ、紅茶がいれられると、缶詰の蓋までお開けになって、お伴の者にお勧め下された。