일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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ちちぶのみやでんかにじしてやりがたけへ

秩父宮殿下に侍して槍ヶ岳へ

木暮 理太郎

木暮 理太郎의 秩父宮殿下に侍して槍ヶ岳へ(ちちぶのみやでんかにじしてやりがたけへ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 9,876자 · 20화면

아오조라 문고

槍ヶ岳の絶巓へ

と御微笑遊ばされた。

槍ヶ岳の絶巓へ

二十六日の朝はまたしても灰色の霧が空を一面に閉じ込めていた。昨夜は天幕の大さに比して人の多かった所為か、思の外暖く感じたが、外へ出て見ると可なり寒い。昨日の暮方そこともなく霧の中へ姿を隠した大勢の人達は今朝何処からともなくまた霧の中から現れて、午前六時半に殺生小屋を指して御出発なさる頃には、昨日の通りに人数は揃っていた。

大天井岳から槍ヶ岳に連る尾根は東鎌尾根と呼ばれるもので、もとは之を縦走することは容易でなかった。尾根が其名の如く痩せていて、険悪な岩壁を露出している許りでなく、岩の無い所は藪が深いので、縦走するにしても二日は要するであろうといわれていた。夫で燕方面から槍ヶ岳へ登る人は、大天井岳の南の東天井岳から二ノ俣へ下りて、更に槍沢を遡らなければならなかった。然るに二、三年前今年の二月に雪崩で死んだ名物男の小林喜作が東鎌尾根の路を拓いて、大天井岳から殺生小屋へ通ずるようにした。所謂喜作新道なるもので、登山者は其恩恵に浴すること甚だ大なるものがある。此道も今は県道に編入されたそうだから、以後荒廃するようなことはないであろうと思われる。