후리가나로 읽는 일본 고전
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すさのおのみこと
素戔嗚尊
芥川 竜之介의 素戔嗚尊(すさのおのみこと)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 42,917자 · 86화면
十八
彼は頭を挙げて歩きながら、危く霞に紛れそうな雲雀と時々話をした。
「おい、雲雀。お前はおれが羨ましそうだな。羨ましくないと? 嘘をつけ。それなら何故そんなに啼き立てるのだ。雲雀。おい、雲雀。返事をしないか。雲雀。……」
十八
素戔嗚はそれから五六日の間、幸福そのもののような日を送った。ところがその頃から部落には、作者は誰とも判然しない、新しい歌が流行り出した。それは醜い山鴉が美しい白鳥に恋をして、ありとあらゆる空の鳥の哂い物になったと云う歌であった。彼はその歌が唱われるのを聞くと、今まで照していた幸福の太陽に、雲が懸ったような心もちがした。
しかし彼は多少の不安を感じながら、まだ幸福の夢から覚めずにいた。すでに美しい白鳥は、醜い山鴉の恋を容れてくれた。ありとあらゆる空の鳥は、愚な彼を哂うのではなく、反って仕合せな彼を羨んだり妬んだりしているのであった。――そう彼は信じていた。少くともそう信ぜずにはいられないような気がしていた。
だから彼はその後また、あの牛飼の若者に遇った時も、ただ同じ答を聞きたいばかりに、
「あの勾玉は確かに渡してくれたのだろうな。」