후리가나로 읽는 일본 고전
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ささめゆき
細雪
谷崎 潤一郎
谷崎 潤一郎의 細雪(ささめゆき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 226,715자 · 431화면
の地である京都の別邸に隠棲して閑日月を送っている。ところで、自分はふとした縁で御牧家の庶子の実と云う人を知っている。この人は、学習院を出て東大の理科に在学したこともあるそうであるが、中途退学して仏蘭西へ行き、巴里で暫く絵を習っていたとやら、仏蘭西料理の研究をしたとやら、いろいろのことを云うけれども、要するに、孰れも長く続かないで亜米利加へ渡り、何処だか余り有名でない、州立の大学へ這入って航空学を修め、兎も角もそこを卒業したのであることは確かである。が、卒業後も日本へは帰らず、亜米利加の彼方此方を流浪して歩き、メキシコや南米へも行ったりした。その間には一時国許からの送金が絶え、生活に困ってホテルのコックやボーイまでやったことがあり、その外にも、又油絵に戻って見たり、建築の設計に手を出して見たり、生来の器用と移り気に任せて実にさまざまのことをやったが、専門の航空学の方は、学校を出てから全然放棄してしまった。そして今から八九年前に帰朝してからも、これと云った定職はなくぶらぶら遊んでいたのであるが、数年前から折々道楽半分に、友人が家を建てる時にその設計をしてやっていたところ、それが案外評判がよく、追い追いその方面の才能を認める人が出て来るようになった。