후리가나로 읽는 일본 고전
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ささめゆき
細雪
谷崎 潤一郎
谷崎 潤一郎의 細雪(ささめゆき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 226,715자 · 431화면
それで当人も気をよくして、最近では西銀座の或るビルの一角に事務所を設け、本職の建築屋さんになりかけていたのであったが、何分御牧氏の設計は西洋近代趣味の横溢したものであるだけに、贅沢で金のかかるものなので、事変の影響下にだんだん注文が少くなり、仕事が全く閑散になってしまったために、僅か二年足らずで折角の事務所を閉鎖するの已むなきに至り、現在では又遊んでいると云うのが事実である。ま、ざっとそう云う経歴の人であるが、この人が近頃細君を捜している、と云うよりは、彼の周囲の人々が彼のために心配して、是非御牧氏に細君を持たせたいと云っているのである。自分が聞いたところでは、氏は本年四十五歳だそうであるが、外国生活が長かったのと、帰朝後も独身生活の気やすさに馴れて家庭を作ろうとしなかったので、今日まで奥さん乃至奥さんらしいものを持ったことがない。勿論西洋ではどんなことがあったかも知れないし、帰朝してからも大分新橋赤坂あたりで遊んでおり、放蕩の味は知っているらしいのであるが、それも去年ぐらい迄で、今日ではもうそんなことをする経済的能力がなくなったらしい。それと云うのが、氏には若い時代に父子爵から分けて貰った財産があったので、その金で半生の放浪生活を続けて来たのであるが、浪費するばかりで殖やすことを知らない人なので、最早