후리가나로 읽는 일본 고전
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ささめゆき
細雪
谷崎 潤一郎
谷崎 潤一郎의 細雪(ささめゆき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 226,715자 · 431화면
「そう云えば、爛柯亭の『爛柯』と申しますのはどう云う意味でございましょうか」
「さあ、それは私よりも沢崎さんに御説明を願った方が、………」
と、未亡人はちょっと試験するような口調で云ったが、沢崎はさっと顔の色を変え、
「さあ、―――」
と、急に取り済まして何とも云えぬ不愉快そうな眼つきをした。
「晋の王質と云う樵夫が山の中で童子が碁を打っているのを見ていたら、その間に斧の柯が爛れた、とやら云うようなことではございませんでしたでしょうか」
「さあ、―――」
と、沢崎はいよいよ顔を曇らせて、眉根に深い皺を寄せた。未亡人はもう追究するのを止め、
「ほほ」
と笑っただけであったが、その笑い方が妙に意地悪く響いたので、俄に座が白けたような風になった。
「それでは、何もございませぬけれども、―――」
と、常子がその時沢崎の膳の前に坐って、青九谷の銚子を取った。
今日は手料理と云うけれども、膳の上の色どりは、大垣あたりの仕出し屋から取り寄せたらしいものが大部分を占めていた。幸子は実は、暑い時分のことではあり、こう云う風な生物の多い、而も田舎の割烹店で作るお定まりの会席料理などよりは、この家の台所で拵える新鮮な蔬菜の煮付けの方が食べたかったのであるが、試みに鯛の刺身に箸を着けて見ると、果して口の中でぐにゃりとなるように身が柔かい。