후리가나로 읽는 일본 고전
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おうがいのけんこうとし
耄碌寸前
森 於菟
森 於菟의 耄碌寸前(おうがいのけんこうとし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 43,925자 · 89화면
私はますますはしゃいでキャッキャと声を立ててすべり落ちるように降りる。祖母がとうとうかけ上がって来て私を抱きおろす。
この階段の下の廊下では役所から帰った父が、花蓙を敷いた上に金盥や洗面具一式と、汚れた湯をすてるバケツとを置いて、一滴の水も外にこぼさずに身体を拭う習慣になっていた。その縁先は洋室の側面と階段との間にもなっており、唐金の丸い鉢から水を落すつくばいのある狭い中庭の向うには大きい椎の木があったので、廊下はいつも暗かった。この椎の木は邸中第一の老樹であったが、後年家の増築のために根を囲まれて枯れた。この暗い廊下で斎藤緑雨といっしょに遊んだ記憶もある。多分父の帰宅を待つ間であったのであろう。緑雨の蓬髪は秀でた額に垂れ下ってその下に眼ばかり光り、頬は削ぎ取ったようにこけていた。皮肉な緑雨であるが祖母などともよく世間話をしたり、時には小づかいを祖母に借りる相談もしたが、子供好きでもあったらしく郵便切手や絵草紙また煙草(ピンヘット、サンライスなど)の箱の中にある絵札をためて私に持って来てくれたこともある。雨の夜に雲中語の会合を終えて二階を降りてきた饗庭篁村が酒に酔って「三木君、帰れない、どうしよう」