후리가나로 읽는 일본 고전
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おうがいのけんこうとし
耄碌寸前
森 於菟
森 於菟의 耄碌寸前(おうがいのけんこうとし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 43,925자 · 89화면
一行をだにこの男は知らぬだろうと思うと、そこらから死んだ父の眼が不甲斐ない私をみつめているような気がして、私は真実情なくなり涙がこぼれそうな思いをした。
さて裁判にかけてみるとすべてを委任した弁護士が示談の何のといろいろ骨を折ってくれているうちに、このうちの主人の事業上に蹉跌があってかねてから関係のあった暴力団との間も円滑に行かなくなり、暴力団が主人を追い出してとって代った。もうこうなると相手がわるく調停裁判どころではない。何しろ団員の五家族が観潮楼を占居して階上階下の各室に陣取り、二階の広間には団長と副団長との二家族が同居しているという乱脈状態である。とうとう勘忍袋を破裂させた私は警察に頼んでこれを追い払ってもらった。それも容易に片づかなかったが、遂に抜剣した警官隊が踏み込んだ観潮楼の螺旋階段の上に暴力団の団長が立ちはだかり、白刃をかざして寄らば切るぞと身構えたとかいう噂、話半分としても、あわや観潮楼に血の雨が降るかという所まで行ったわけであるが、結局多数の警官の威力で暴力団は退陣した。この間私の所にも一両回脅迫状が舞い込んだが格別大学への往復途上を要撃されるなどいうこともなく済んだ。