후리가나로 읽는 일본 고전
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おうがいのけんこうとし
耄碌寸前
森 於菟
森 於菟의 耄碌寸前(おうがいのけんこうとし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 43,925자 · 89화면
家計困難のため官立病院で施療を受け、遺体を寄付するような人でも、子供は可哀いというので、無理をしても引き取って埋葬する。特志解剖も同じ理由で小児はほとんどない。したがって年齢によって小児の骨格を揃えている大学は現在でもいくらもあるまい。まして八十余年前の金沢の学校にあるはずがない。
そんなわけで金子さんも食指大いに動いたのであるが、判事や警察官のいる間は頼んだとてきき入れられぬことは明らかなので、石川教授と顔見合わせて嘆息していた。やがてその恐ろしい人達が去って欲しいものだけが残った。そこで金子さんはむらむらと悪心を起した。「悪心」というのは私がいうのではない。温厚なる金子さん自身の述懐の言葉である。ともかくこの時金子さんは「好機逸すべからず」となし、早速メスを執って、汗だくだくで全身の皮膚を剥離し、骨格をそっくり取り出した。そして骨ぬきの抜け殻には竹片を適宜に切って押しこみ、肉の足らぬところには綿をつめた上、これを皮膚でくるんで大急ぎで縫合し、ここに年来の目的を達してほっとひと息した。ところができ上った死体は不細工にふくれていて、どうひいき目にみても、もとの面影は少しも残っていない。